おっ父の空手ヒス-小学生

自分が空手を始めたのが小学一年生の夏…。

近所の友達3人で日本4大流派の一つ…G柔流の門を叩いた。

お袋に「なんで俺は空手を始める事になったの?」と問うと、
「あんたがみんなと一緒に空手やりたいって言ってたやんか!」
と言われるくらい、やり始めたきっかけは覚えていない…。

しかし、ジャッキーチェンやブルースリーが好きで
おんなじ映画を繰り返し見て「この前もこの映画見てたじゃ無い!」
と言われるくらいTVで映画があるとかじりついていたのは間違いない…。

友達3人で通ったのは大分駅から歩いてチョットのJ武館本部道場…。
本部道場と呼ばれるだけあり鶴崎や富士見ほか支部が幾つかあり、
大分の空手の中心だった様な覚えがある…。

師は全日本空手連盟の大分県会長を何年も勤め上げ、
後の全日本空手道連盟G柔会会長になった故・M利師範…。

そしてこの師範の本業は歯医者で、
全日本歯科医師会でも名前を知られるくらい有名な先生だった…。

小学生時分、友達と空手の練習に行くのが楽しかった♪

昇級審査があると、誰が最初に名前を呼ばれるかを競い合った…。
最初に名前を呼ばれたモノから順番に並んで座る…。
それが我々の中の暗黙の了解だった…。

そうしているウチに一人道場を去り、
長い事二人でどっちが上か張り合ってたものだ…。

ちなみにそんな我々二人とは別に、
I君と言う同い年の道場生が一人居た…。

I君は我々より一年早く入門していたので、
同い年だが我々よりも一歩前を歩んでいる先輩になるのだが、
彼は現・大分県チームを引っ張る監督として活躍している…。

ちなみに、今年の長崎国体は4位だったが、
国体で優勝させた事もある優秀な指導員なのがスゴイ…。

そんな優秀な彼とは別に、我々の空手は気合いも入っておらず、
親父やお袋に「空手踊り」とからかわれたものだ…。

そして小学6年になった頃、
遂に昇級審査から昇段審査のチャンスが来た!!

黒帯を取った時の順番はどちらが上か!!

そんなある日…学校の体力測定で短距離を走った時、
ゴールで変なコケ方をしてしまった…。

体育の先生が今のは変なコケ方だったが大丈夫か?と
飛んできたのだが、結果は鎖骨が折れていた…。

そして自分は昇段審査を受ける事が出来なくなり、
彼が先に黒帯を締めると言う悔しい結果となった…。

黒帯を取得した後、彼は空手を止めてしまったが、
自分はその後も一人で道場に通い続け、
遅れて黒帯を貰った…

後日、二十歳を過ぎてM利師範とそんな話をしたのだが、
M利師範から衝撃の一言が!!

「アレは、昇段審査を受ける旨の名簿表に
 名前を書いた順じゃなかったかな~」

「え~!!空手の上手い順じゃ無かったのですか?!?」

僕にとって小学生時代ははそんなヘニャヘニャな時代だった(^^;



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カテゴリー 03 空手, a) おっ父, b)おっ父空手ヒス

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